銀めっきの特徴
- 銀は白色の貴金属で銅よりも軟らかく、金よりも硬く、価格は金より安価です。人体に無害で、外観が美しく、熱、電気の良導体で、洋食器、装飾部品、電気部品、機械部品などにめっきされています。
- 電気めっきのほか、置換反応および銀鏡反応を利用した無電解めっき法もあります。
- 銀めっきの欠点は、銀が空気中で変色しやすく、特に硫黄を含む雰囲気に弱く、茶褐色、青黒色に変色し、外観および電気的接触が悪くなります。
- また、なじみ性がよいので、機械部品のしゅう動部分にめっきされます。
- 電気めっきはシアン浴が一般的で、ノーシアン浴として、メタスルホン酸銀よう化カリウム系の浴が開発されている。リードフレームのめっきでは、フリーシアンのない高速度めっき浴が使用されています。
- 銀めっき液は、置換反応による置換めっきをおこしやすく、密着不良になるので、あらかじめ銀ストライクめっきをするのが望ましいです。銀ストライクめっきは、3~5秒間めっきをします。バレルめっきの場合では、バレルを1~2回転させます。
- めっき後の変色防止方法
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- ロジウムめっき
- クロメート処理(たとえば無水クロム酸100g/L溶液に浸漬する。)
- メラミン系透明塗装
- ワセリンを溶かした溶剤に浸漬する。
引用、参考文献:
『日刊工業新聞社刊 (社)表面技術協会編 表面技術便覧』、
『日本鍍金材料協同組合発行 藤ヶ谷雄章編 めっき技術ガイド改訂版』、『日刊工
業新聞社刊 丸山清著 初級めっき』
『日刊工業新聞社刊 (社)表面技術協会編 表面技術便覧』、
『日本鍍金材料協同組合発行 藤ヶ谷雄章編 めっき技術ガイド改訂版』、『日刊工
業新聞社刊 丸山清著 初級めっき』