クロムめっきの特徴

  • めっきされた金属クロムは、外観が美しく、大気中では変色しにくいので装飾めっきに用いられます。また硬さが大きく、耐摩耗性、耐食性にすぐれ、硬質クロム(工業クロム)めっきとして、機能めっき用に用いられます。クロムめっき皮膜は応力が大きく、小孔、割れ目(クラック)を生じるので、下地めっきとして、ニッケル、あるいは銅めっきをしてからその上に薄いクロムめっきをすることが多いです。さらに耐食性を向上させるために、マイクロクラッククロムめっき、マイクロポーラスクロムめっきの手法があります。装飾めっき用として黒色クロムめっきがあり、装身具(アクセサリー)、光学機械部品、ソーラーシステムの熱吸収パネルなどに用いられます。
  • 従来は無水クロム酸を用いた6価クロムのめっきが主体でしたが、近年では3価クロムをもちいためっき浴も用いられています。
標準浴組成
  • 標準液はサージェント浴ともいわれ基本的な浴組成です。簡単な浴組成で、無水クロム酸とその1/100の量の硫酸のみですが、電気分解によって生成される2~5g/Lの3価のクロムが必要です。建浴しただけでは良好なめっきを付けることができません。クロムめっきでは不溶性陽極を用いますが、材質は鉛および鉛合金、またはチタン材に白金をクラッドしたものが用いられまする。金属分は無水クロム酸を補充します。陰極電流密度が高く(10~80A/dm2)めっき中に発生する水素ガスが、無水クロム酸のミストとなり、人体に有害なので、排気装置を完全にする必要があります。
  • クロムめっきはバレルめっきが困難で、特別なめっき装置が工夫されています。硬質クロムめっきでは治具の工夫が重要で、補助極が利用されることが多いです。
引用、参考文献:
『日刊工業新聞社刊 (社)表面技術協会編 表面技術便覧』、
『日本鍍金材料協同組合発行 藤ヶ谷雄章編 めっき技術ガイド改訂版』、『日刊工
業新聞社刊 丸山清著 初級めっき』

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